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  • Naoharu Motomura

マーケティングにも賞味期限を

マーケティングに賞味期限。

これは、食品関連のマーケティングの内容ではなく、マーケティング・マネジメントに関わる内容である。

私は、日本で唯一?!の”マーケティング・ソムリエ”と名乗っている。


いくつかのコラムを通じ、永遠のビジネス課題ともいえる人材不足を取り上げてきたが、この問題を解消していくためのマネジメント手法の一つが、マーケティングに対して”賞味期限”を考えることである。


人材不足を加速させる根底にテクノロジーの発達に伴うタスクの細分化が蔓延っている。

例えば、かつてはデジタルマーケティング担当1人で良かったものが、SEM・アフィリエイト・プログラマティック・サイト分析・キャンペーン管理などの複数の人材を配置させる必要になってきている。

やれることや収集できるデータ量が増加していくことに伴って、当然の流れと言える。


しかし、人間の進化は一朝一夕では現れず、労働人口もお先真っ暗の時勢。

この流れ、すなわち超縦割りの組織・職務体系はさらに人材不足を加速させるというものである。

さらに、気軽に分析できるBIツールを陰で支えているのは膨大な電力を24時間消費し続けるデータセンターであることを忘れてはいけない。

気軽に複雑な演算処理ができることに伴い、消費電力量も加速度的に増加していることだろう。


さまざまなパターンを検証することを否定するのではなく、タスク生成のためのタスクを通じ、気軽に演算処理することが問題なのである。

超縦割り組織に属すると、自分が携われる領域が狭く限られる一方で、自身のパフォーマンスを上司に示していかなければならない。

すると、自分の領域で何か改善できることが無いかと試行錯誤が始まる。

その行きつく果ては、

  • 要因特定できたが、これを解消する答えがない

  • 全体のビジネスにインパクト与える影響が微々たるもの

と時間と労力、更には”見えない電力”をかけた割には将来役立つラーニングを得ることが出来なかったということは往々にしてある。


当然ながら、結果の分からない分析を行うことが悪ではない。

限られたリソースのタスク比重が重要なのである。


短期的戦略を支持するタスクだけでも将来の成長は見込めないし、

長期的戦略を支持するタスクだけでも足元がグラついて、未来の話どころではなくなる。


短期・長期的タスクのどちらに比重を置くかは、扱う商材・サービスや、市場でのポジショニング、社内文化・哲学、プロモーション効果など、さまざまな要素に影響を受けるため、各社バラバラで正解となる比率なるものは存在しないが、どのような企業においても短期・長期的タスクは必ず存在する。


そのタスクを振り分ける判断材料として、”賞味期限”という発想を取り入れ、汎用性のある指標としては、

  • 未来的汎用性

  • 水平/ 横展開の汎用性

  • コントールのしやすさ(=透明性の中での検証が可能か)

  • ビジネスインパクト(売上への貢献期待度)

  • AIによる代替性

  • 競争優位差の創造性

  • 社内メンバーへの共有のしやすさ

などがあり、どういった指標を、どういう尺度で評価するかに確固たるものは無いが、是非一度、タスクの洗い出し~評価を行っていただきたい。


思いのほか、労力を削減しにくい短期的タスクの比重が多いことに驚くことに違いない。


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