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  • Naoharu Motomura

オーディオ広告のポテンシャル

かつては、オーディオ広告の代名詞はラジオ広告が唯一無二の存在であったが、ラジオというメディアそのもののデジタル化(=Radikoの登場)や、Spotifyに代表されるような音楽ストリーミングサービスの台頭によるオーディオ広告に触れる機会が自動車に乗らなくても増えてきた方は多いだろう。


ラジオ局の人に聞いたことがあるが、ラジオのポータルアプリ「Radiko」の名前の由来は、ラジオが男の子っぽいから、アプリは「ラジコ」という女性らしさを持った名称としたらしい。

この経緯を知っていると、「Radiko」という存在が可愛らしく思えてくる。


オーディオ広告の魅力は、なんといっても広告が流れているとき、リスナーの耳を独占できる点である。

イヤホンをしていても外部の声は聞こえてきたり、何か視線で気になるものの集中しているとき、耳からの情報が全く入ってこないなど、厳密には独占しているわけではないが、、、

リスナーの耳を独占するメリットは、「広告の世界観に半強制的に引き込むことができる」という点である。

この半強制的という状況を作り出せるということが、広告としてはかなりの強みとなる。


5年ほど前、デジタルシフトの波が一気に押し寄せ、TVCMの予算をデジタル広告に大々的にシフトさせる試みが各所で行われたが、デジタル広告の予算は年々増えているもののTVCMへの回帰が見られる。

ある大企業ではTVCMの予算を削減するにつれて認知率も同じように低下した、という体験もあったらしい。


何事もやりすぎは禁物ということであるが、一方で若年層へのリーチには圧倒的な強みを持つデジタルでは認知が取りにくいということに注目したい。

デジタル広告は基本的に広告に対する姿勢は、生活者に主導権があり、

“広告の世界”へと入るか、避けるか、接触した人のその時々の感情や状況により大きく影響を受ける。

そのため、広告に接触したとしても、広告の世界に引き込まれる可能性が低くなるということである。

これがデジタル広告の良さでもあるだろうが、広告を発信する側としては少々厄介なのである。


こういった観点からオーディオ広告にポテンシャルを秘めていることを感じ取っていただけただろうか?

実際に、オーディオ広告は比較的安価のため、手を出しやすいフォーマットでもある。

AmazonエコーやGoogle Homeなどのスマートデバイスも徐々に普及していくであろうから、これからは生活者の耳が新しい主戦場になるとも言える。


ちなみに、耳から伝達された情報は、視覚よりも記憶に残りやすいという研究結果もあるようなので、オーディオ広告の未来はこれから明るいと思っている。

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